『さよならの朝に約束の花をかざろう』

映画
あらすじ

 イオルフという10代半ばで外見の成長が止まり数百年の寿命を持つ民が、人里離れた土地で穏やかに暮らしていた。
その中で、主人公のマキアには両親がおらずどこか孤独を感じる日々だった。
 そんなある日、イオルフの長寿の血を求めて別の国の軍が襲ってくる。
里は崩壊し、美女な友人のレイリアは連れ去られたが、マキアはなんとか逃げ出す
逃げた森の中で、死んだ母親に抱かれた赤ん坊を見つけ、マキアは孤独な自分と重ねて育てることを決める
 成長の速度の違う2人が親子の絆の物語

『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』や『心が叫びたがってるんだ。』の脚本を担当してきた岡田麿里が監督を務めたアニメーションです。

作品の中で、イオルフの民族は「ヒビオル」と言う布を織り続けて暮らしていた
この布にはイオルフだけが読めるメッセージが刻んであり、伝達ツールとして使われたり、
普通の人間の世界では、高値で取引されている

 15歳のマキアが赤ん坊に「エリアル」と名付け、2人の息子を持つ母親のミドの元で「母親」と言うものを学んでいくが、まだ母親と弟の間のような感覚でした

それが、2人だけで旅をするようになってから、だんだんとマキアは母親らしく成長していくのですが
エイアルは見た目が成長をせずに自分を想ってくれるマキアへ母親から別の気持ちに変化していきます

 さらわれたレイリアは、長寿の血を求める別の国メザーテの王子の元で子供を身ごもっていた
生まれてからは、レイリアから子供は離されてしまい、活発だった少女は孤独に沈んでいた

 この作品で、子供を育てるところから始めたマキアも、子供を産んだだけのレイリアも「母親」という気持ちが芽生えて、普通の人間のように自分よりも優先することや、会いたいと思ったりしていました

でも、この2人からしたら、自分の生きている時間が長いことで、我が子の生きている時間があまりにも短くにもかかわらずここまで大切に思えると言うことにも感動します

普通の人間である私ですら子供の成長が早いと感じるのだから、この時間を大事にしなきゃと思えた作品でした。




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『さよならの朝に約束の花をかざろう』
公開日:2018年2月24日
監督:岡田麿里
制作:P.A.WORKS
制作国:日本
上映時間:115分