『花束みたいな恋をした』何もなかったようで、あった恋愛映画

映画
ストーリー

終電に乗り遅れた大学生の山音麦(菅田将暉)と八谷絹(有村架純)は、明大前駅で出会う。
お互いの趣味や考え方が合うことで、運命的に恋に落ち、大学を卒業後、フリーターとして働きながら同居を始める。

だが、環境が変化していくことで、生活の維持が難しくなっていく。

恋愛映画に出てくる主人公とヒロインは特別で、実際ではあり得ないだろうと言う展開で話が進んだりします。

それが映画だから良いと思うのですが
この映画は、スタートは運命的なものの、2人の恋愛が現実のように「普通のカップルの日常」のようで、何も特別な2人でもなくて、「街の中の1組のカップルの話」くらいのペースで進んでいきます

こう話すと面白く無さそうですが、脚本の『坂元裕二』を感じる、心の中の声や独特なセリフの掛け合いが面白くて、ついつい観てしまいクスリと笑えたりします

そして、坂元裕二が脚本する『カルテット』や『大豆田とわ子と三人の元夫』も私は結末が予想出来なかったのですが、今回も予想が出来ず、ただラストを楽しみに待っていました

すごいハプニングやドキドキがない、でも日常にいるカップルを覗き見ているような
とても観ていて新鮮な恋愛映画でした

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公開日:2021年1月29日
監督:土井裕泰
脚本:坂元裕二
出演:菅田将暉・有村架純